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寒いのと花粉がイヤで南の島に逃げてきたラテン系マラソン管理人のブログ

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ラテン系マラソンおじ

Author:ラテン系マラソンおじ
本場中南米製ハンモックで眠るゲストハウス「カサ・デ・アマカ」管理人。07年7月、寒いのと花粉がイヤで北関東から沖縄の離島・伊良部島へ逃げてきました。ヘビ年生まれのサソリ座。facebookは「カサ・デ・アマカ/Casa de hamaca」で登録しています。

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伊良部島の東西南北


 昭文社の島地図『宮古諸島』から接写させて頂いた。写真では見づらいが、右の楕円形が伊良部島、入り江(水路)をはさんで左が飛行場のある下地島である。地図の原則どおり、きっちり真上が北だ。伊良部島の東海岸(地図の右側の海岸線)の真ん中、ちょっとふくらんだ辺りに佐良浜漁港があり、宮古島からの連絡船もそこに着く。
 今説明したように、普通に考えると、佐良浜漁港のあるのが東海岸。西海岸は地図の左側、伊良部島なら下地島寄り、下地島なら滑走路の左の海岸ということになりそうである。
 しかし、島では違う。佐良浜漁港から北西方向に延びる海岸線を「西海岸」、佐良浜漁港から南東へ延びるのを「東海岸」と呼ぶ。シーカヤックの名ガイドによる説明だから間違いない。私の頭の中で西海岸と思えるのは何海岸になるのだろう?
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2007/12/30 12:03|民俗・行事TB:0CM:0

沖縄大衆料理の王様


 ゴーヤーチャンプルーしか知らないという方から「何か沖縄の食堂メニューを教えてくれ」とリクエストがあったので、有名なのをおひとつ。
 そのボリュームにより釣り名人から推薦を頂いたのは、宮古島からの船の着く佐良浜港近くの喫茶店UFO「ポーク卵定食」500円。両面を焼いたランチョンミート(通称ポーク)の厚さ1センチが2枚、およそ2個分の卵焼き、キャベツの千切りが大皿に乗り、こってりめの宮古そばとおしんこが附く。
 ポーク卵のおにぎりバージョンがファミマやホッパー(沖縄のコンビニです)でも売っているくらいだから、この料理は「沖縄でもっともポピュラー」、あるいはもうワンランクあげて「大衆料理の王様」といえるのかも。おにぎりバージョンとは、おにぎりにポーク卵がおかずとして附属しているのではなく、ご飯とポーク卵をまとめたおにぎり風な不思議なもの。ずっしり重く、それは食べ応えがある。
 ポークは、ゴーヤーチャンプルーの具材としてもよく使われる(私としては豚肉にしてほしいけど)。なお、「ゴーヤー」も「チャンプルー」も最後のー(音引き)を省くと叱られることがあります。内地のあなた、「ゴーヤ」と言ってませんか。
2007/12/30 01:39|食べ物・飲み物TB:0CM:5

ワインは島では貴重品


 「ワインにはパン」と書き、コメント欄に「ならばパン焼き機を買え」とご教唆頂いたその晩に、イラブラブから「アルゼンチンワイン入手せり」と電話があった。晩餐招待の報である。
 ピアソラのCDを携えてお邪魔する。Trapecheのミディアムボディだった。島では高嶺にも咲いていないとんでもない貴重品である。口をすすぐように飲んだ。もちろんつまみには、奥様の嫁入り道具の一つ「パン焼き機」を駆使した手製パンを所望した。もっちり、詰まり按配でチリのそれを思わせた。本来のご馳走、テーブルの上のマグロやイカ刺しも、儀礼上少しは頂いた。
 若夫婦と内地からのお客さん二人に同席したので計5人。ひさしぶりの、全員がヤマト語を話す宴席でつい調子に乗り、持参した安ワインも飲み干してしまった。途中の夜道、蛍が飛び交って美しかった。
(写真 アルゼンチン人が片時も離さないマテ茶吸飲セット。容器に茶をつめ、湯を注ぎ、鉄製ストローで吸う。伊良部島のオトーリのように、友人と回し飲む。)

 イラブラブは新婚若夫婦が切り盛る伊良部島のゲストハウス。私が島で家探しをするたびに何かとお世話になった。ご主人はサーファーにしてシュノーケリングガイド。
 
2007/12/28 09:45|日常TB:0CM:2

普通の食パンが食べたい


 チーズが何だ。ワインのつまみで、パンに勝るものなし。皮のぱりぱりしたのはもちろんだが、スーパーの特売に出る100円の食パンだってトースト具合と一工夫で十分にいける。
 写真は伊良部島の商店で買った食パンである。1パックが内地で慣れたサイズより若干大きい。1枚半くらいは多く入っている感じだ。これで220円。サイズや値段はこの際置いといて、問題は納豆のたれやきんぴらごぼうのように、変に甘いことだ。この甘さ加減は微妙なので、これはこれでいい、と言う方もあることだろう。ただワインに合うかとなると、否。朝のトーストだって甘くないのが好みだ。寡聞ながら、写真の「丸宗」だけでなく、地元小規模パン屋の食パンはおおむね似た甘みで競っている。
 ワインにはパンとかたくなな北関東出身者は、2週間に1度の宮古島買出しツアーで内地資本系列のスーパーに立ち寄る。大量生産した「普通の食パン」を買いだめするためである。買いだめが切れたときに限り、近所で地元食パンに手を出すのである。いろんな意味でこれではいけないと反省はしているのだが…
 理由は聞き忘れたが、移住の先輩irabunchuさんは「食パンはファミマで買う」とおっしゃっていた。
2007/12/27 10:07|食べ物・飲み物TB:0CM:5

島の店はお愛想なし


 「いらっしゃいませー」という元気な声がかかる。「何にいたしましょう」と笑顔で娘が注文をとりにくる。「お待ちどうさまでしたあ、ミャークスバです」いい頃合で注文の品が届く。「ありがとうございました。またどうぞ」の声に送られて、気持ちよく店を後にする。
 というような進行は、ほとんどあり得ない。島の個人商店はぶっきらぼうである。近所の雑貨屋のオバアは、客をにらみつけたまま何も言わずレジに座ったままである。「650円」何点か商品を買うとすみやかに暗算した合計金額だけは口に出してくれる(話すといいオバアなんです。ただ客への対応がそういうことになっているらしいのです)。いきつけのスーパーだってお愛想など何もない。
 月に2度ほど宮古島に買出しに行くと、ミスドに寄って、たいていはシュガーレイズドとコーヒーを頼む。店員はあくまでもにこやかに、例のマニュアルどおりに客を迎えてくれる。かつてはうるさかったそれが、妙に懐かしく、心が和んでしまうのはなぜか。「1000円からお預かりします」と言われても腹が立たない。
 私は、まだ島の人になれず、ナイチャーでもなくなった。

 ミヤークスバ(宮古そば)は、沖縄そばと同じく、ふつうは三枚肉とかまぼこがトッピングされています。
2007/12/26 09:33|民俗・行事TB:0CM:3

ハンモックで寝るカサ・デ・アマカ


 中南米の旅の途次、あちこちでハンモックに親しんだ。なかでも、アマゾン川を下る船中で、ハンモックとともに過ごした時間は至福であった。本をめくり、川風に吹かれ、旅のメモを取り、うつらうつらし、移り変わるジャングルや海のような川面を眺め、隣のハンモックのオヤジと猥褻な冗談で笑い、その向こうの娘には粉をかけ、そうしているうちに空は、ぎらぎらした青から炎に、黒地の宝石にと変わった。赤道直下ではきっかり6時に日が昇り、きっちり6時に日が沈んだ。(む、この表現、『オーパ!』のなかにあったかも知れん。)
 それから時間はあっという間に過ぎ、ごちゃごちゃあれこれしていたら、なぜか、ハンモックと、前項に書いた「カサ・デ・ケンジョー」が結びついたらしい。と思う。そうしか説明の仕様がない。
 伊良部島の景色は、ブラジルやキューバあたりの小さな田舎町によく似ている。ハンモックに揺られて緑の風景に目をやるとなおさらそう思う。

 ハンモックは、ポルトガル語だとredeヘジ、スペイン語だとhamacaアマカです。ゲストハウス名はスペイン語から採ってCasa de hamacaカサ・デ・アマカとしました。「ハンモックの家」の意味です。(casaカサは映画「カサブランカ」のカサと同じで、家のこと。deは英語のofです。)
(写真 A.Yoshino)
 
2007/12/24 10:17|TB:0CM:3

リオのカサ・デ・ケンジョー


 さまざまな偶然が重なって、伊良部島でゲストハウス「カサ・デ・アマカ」を開くことになった。本心を言うと、自分でも意外な展開だった。
 1990年代ブラジル・リオデジャネイロの海岸コパカバーナに「カサ・デ・ケンジョー」というペンソンがあった。中南米では、ドミトリー(相部屋)スタイルを取り入れた簡易宿を、おおむねpensionペンスィオンあるいはpensaoペンソンという(*注)。前がスペイン語、後がポルトガル語だ。日本ならゲストハウスに相当する。もっとも「ケンジョー」は、ドミトリーとはいえ小さなプールやサウナが附いたぜいたくな安宿だった。オーナーが同郷の友人だったので、私はその開業に合わせ、招き猫を手土産にリオを訪ねた。いっしょに、日本ではご法度の悪さをしたり、ビキニガールやイパネマの娘を横目にビーチでジョギングしたりしたものだった。残念なことに、私が二度目にペンソンを訪ねることなく彼が急死し、「カサ・デ・ケンジョー」も数年で幕を閉じた。
 その「カサ・デ・ケンジョー」は、「カサ・デ・アマカ」の一つの遠因にある。

(写真 A.Yoshino)
(*注)このブログでは表記できませんが、ほんとうは、pensionのoの上にはアクセント記号acentoが、pensaoのaの上にはひげのような記号tildeが附きます。
2007/12/23 09:49|TB:0CM:2

私の船旅自慢


 「船旅が大好き」と知ったようなことを言ったからには、生意気にも多少の船旅自慢をしておかなければならない。
 まずは海。新潟-小樽間のフェリーには20代のころにずいぶん乗った。以前は新潟をお昼ごろに出発して、翌早朝に小樽に着いた。今はどうなのだろう。夜のアトラクションが映画のスクリーン上映だったからかなり古い話だ。チリでは、パタゴニアの氷河地形と多島海を抜ける3泊4日のフェリーにバイクを載せた。フィヨルドのような複雑な地形と狭隘な水路が印象的だった。ガラパゴス諸島は、小さな漁船クラスに14日間寝泊りし、イグアナやゾウガメを見ながら10の島を巡った。はじめは強烈な船酔いにやられたが、仕舞いは船長気取りでへさきに陣取り太平洋の波をかぶった。
 川船も乗った。川とはいえ船は大きい。ブラジル内陸部の大湿地帯パンタナルの町コルンバからパラグアイ川を4泊5日、パラグアイの首都アスンシオンまで下った。大牧場や小さな村々に立ち寄りながらの、のんびりした旅だった。これに味をしめて、アマゾン川は、源流域のペルーのジャングル町からハンモック持参で乗り換え乗り換え、20日間(正味1週間)ほどで大西洋の河口町ベレンまでたどり着いた(このときは川を少なくとも2500km下った)。カランゲージョというドロガニがうまかった。
 小さな舟だって船旅だ。やはりアマゾン源流域だが、金採掘の現場を見せてやるといわれて小船に同乗し12時間支流を遡ったときには、夜明けに太陽が二つ昇る現象を見た。はなをたらした小僧が操るヒビだらけの丸木舟でドロドロに濁った大河を渡らなければならない羽目に陥ったときは、泳げないおじさん(当時は青年)は乗り込んでからさらにびびった。何と喫水線とカヌーのへりが同じ高さなのだ。とても浮かんでいる感じはしない。はなたれが棒切れの櫂をちゃぷちゃぷやるごとに茶色い水がざぶざぶ足元へ…
 いつになく長くなってしまいました。お付き合いありがとうございました。
(写真は前項に書いた「飛龍」の船内)
2007/12/22 11:53|TB:0CM:2

台湾航路、飛龍に乗る


 本州と台湾を結ぶ国際フェリー「飛龍」である。伊良部島への移住のとき、当座の荷物を詰めた軽自動車と、大阪からこの船に乗った。船中の航路地図を見て、このとき初めて私は気づいた。宮古島や石垣島などの先島諸島は、緯度でいうと台北よりも南にある! 「おれはいったい、どこへ行くのだ」
 大阪を夜遅くに出航して、次の次の日の朝、沖縄本島那覇に着く。那覇を出るのは夜だから、丸一日市内観光を楽しめる。宮古島を見るのは次の日の早朝になる。あわせておよそ70時間、大阪・神戸の夜景に見送られ、途中屋久島や種子島などにも接近してうんと得した気分だった。
 どんな乗り物より船がいい。船旅が大好きだ。中でうろうろしてるだけなんだけどさ。
2007/12/21 11:02|TB:0CM:6

楽しき30分の船旅・補記

 「ゆうむつ」は同乗者無料と書いたら、島への移住の先輩irabunchuさんからご指摘を受けました。ほんとは有料なんですって。最初、島の人に同乗させてもらって無料だったので、これまで私は一度も同乗者分を払ったことはありませんでした。ところがこれは顔パスみたいなもので、顧客への隠れたサービス、いわば機密事項だったのですね。ほとんど見る人がいないブログでも「同乗者無料」と書いたらさすがにまずい。
 それにしても島の新参者が堂々と顔パスしていたなんて恥ずかしい。チケットのおにいさん、言ってよ!
 この項については、様子を見てそのうち削除しましょうね。
2007/12/20 16:03|TB:0CM:4

楽しき30分の船旅


 船の名は「ゆうむつ」という。私はこの船が好きだ。宮古島への用足しや買い出しには、ほとんどこの船を利用する。
 伊良部島-宮古島間には、4つの船がかよっている。所要15分の高速船が「スーパーライナーはやて」「うぷゆう」の2隻、倍の30分かかるフェリーが「はやて」とこの「ゆうむつ」の2隻。
 それぞれの船には特徴があって、「スーパーライナーはやて」には車も載せられる。「うぷゆう」は自転車代が無料。「ゆうむつ」は車に何人同乗していても料金がいっしょ(*注)。もちろんどの高速船もフェリーも人だけで乗船できる。
 山から来たラテおじにとって島と島の間の小さな船旅は楽しくてしかたがない。海と空と前後の島をぼっと眺めているだけなのだが、何度往来しても気持ちが広々とする。
 軽自動車を載せて往復すると、運転手一人の場合、高速船でもフェリーでも料金は同じ2000円である。別に急ぐ理由はない。「倍の船旅を楽しめる」フェリーに私は乗る。

 (*注)次項「楽しき30分の船旅・補記」参照
2007/12/20 10:51|TB:0CM:2

許せない納豆の甘たれ


 ボンカレーが発売開始されたのは1968年、今から40年前のことである。オロナイン軟膏とカレーが結びつかず、違和感をもった記憶がある。「琴姫七変化」松山容子がジャケットの初代ボンカレーが、今でも沖縄で限定販売されていることをご存知の方は多いと思う。わが伊良部島のスーパーにもタイムスリップしたような箱が平積みされ、それも結構売れているらしい。
 写真はラテおじ大好物の納豆。問題はコンビネーションである。「甘たれ」と書いた小袋が乗り、からしは附いていない。これが辺りに売っている納豆の標準スタイルだ(からし附きも売ってはいますけど)。「甘たれ」は、当然うす甘く、はっきりしない、きりっとしない。まあ、ラテおじには「変な味」に感じられる。
 アマゾンの秘境料理を食えといわれれば、毎日であろうがゲテモノであろうが喜んで頂く。しかし、食べ慣れている大好物の変な味はどうも頂けない。島のオリジナル料理には興味津々、確かに旨いと思って食べているのだが、食べ慣れた好物の変種にはつい文句が出てしまう。味覚が一番保守的なのでしょうが、近所で食パンを買うと甘い(ワインのつまみに合わない!)、食堂のきんぴらはおおむね甘い、ひじき煮も甘すぎる…
 そんなことで、沖縄で受けている初代ボンカレーには手を伸ばすことができないでいる。覚えちゃいないけど、味は昔のままなのだろうか。それとも沖縄的?
 
2007/12/19 11:11|食べ物・飲み物TB:0CM:2

奥ゆかしき伊良部方言


 「早朝」のことを伊良部語で「ヒトゥムティ」という。枕草子の初段に「冬はやっぱり朝早くがいいなあ」の意味で「冬はつとめて」とあったが、「つとめて」と「ヒトゥムティ」は似てますよね。
 「鼻」を「パナpana」、「人」を「ピトゥpitu」と発音するあたりにも古い日本語の名残が感じられる。(今の「ハ、ヒ、フ…」は、平安時代には「pa、pi、pu…」、江戸時代は「fa、fi、fu…」と発音されていた。) 平安期の言葉なんて、奥ゆかしく典雅な感じがしない?
 「あなた」の意の「ヴァva」や、「さざえ」の「ンナnna」のように、現ヤマト標準語にない音もたくさん使われている。伊良部島の名所「中の島ビーチ」の地元名は「カヤッフィャ」といいfの音が入っている。
 そういえば、何十年か前の関東あたりだって「馬」は「ンマmma」、「梅」は「ンメmme」と発音していましたよね。
2007/12/18 13:49|民俗・行事TB:0CM:6

ホーミーの真意は


 エージ方言教授の三兄のうちの真ん中の兄上が、同僚やirabunchuさんとゲストハウスの激励に訪ねてくれた。宝貝に話題が及ぶと兄上は大笑した。「エージにやられたな。島人の前でホーミーとかヒーとか声に出してはいけない」
 女性自身を指すのだそうである。「宝見」、なるほど「宝を見る」か。ありがたや。『海上の道』にも、室町時代の呼び名としてソソ貝だのベベ貝だのがあげられていた。
 それにしてもエージ教授(写真)、あの紳士的口調でよくぞ教えてくれました。兄上によると、伊良部島でも、沖縄で一般的な呼び名「シビ」あるいは「シビー」でいいのだそうです。異称としてホーミーも通用するのか、エージ教授に問い質すぞ!
2007/12/17 10:17|民俗・行事TB:0CM:8

ホーミーは安産・子宝のお守り


 シュノーケリングで見つけた宝貝である。伊良部島ではホーミーという。「漢字を当てると“宝見”ではないか」と私の方言教授エージさんは語った。土の中に何日か埋めておくと微生物が身を分解してくれ、このようなつやつやした貝殻だけになる。私は卑しいことに金運を期待して携帯のストラップに附けた。子安貝の名もあるように子宝・安産のお守りともなる。
 ちょっとうんちく。柳田國男の『海上の道』によると、琉球の古代歌謡を集めた『おもろさうし』に書かれている「ツシヤ」が宝貝のことで、宗教女性が首に掛けていたのではないかとイメージしている。柳田の当時は、沖縄諸島ではこの貝を「シビ」または「シピ」と呼んでいたという。
 色といい形といい、妖しい魅力があるのだろうか。世界中に宝貝専門のコレクターがいるらしい。
2007/12/16 16:27|民俗・行事TB:0CM:1

ローゼルの収穫体験


  伊良部島移住のよき先輩irabunchuさんの菜園のローゼルだ。赤紫色の部分をはさみでスパスパ、レジ袋にいっぱい収穫させていただいた。花か実に見えるが萼(ガク)なのだそうだ。これをそのままサラダにしたり、ジャムにしたり、煎じて飲んだりする。原産地はエジプトあたり。ハイビスカスの親戚らしく、いわゆるハイビスカス・ティーはローゼルを使っているという。
 酒飲みとしては何としてもカクテルに仕上げ、気の利いた名前を献じたいものだ。やや甘く重めにしてイラブ・ノーチェ、きりっとした酸っぱさを強調してセニョリータ・イラブ、しゃきっと爽やかに仕立ててイラブ・マニャーナ。どうですかね。
2007/12/16 00:21|食べ物・飲み物TB:0CM:2

ローゼルで泡盛カクテル


 ラテン系酒飲みは、ワイン、ラム、テキーラ、そして泡盛古酒を手元に常備している。が、好きでも強いとは限らない。アノ道と同じだ。私は好きだが弱い。
 カクテルを試作した。地産「宮の華」の古酒と、さっぱりした酸味のローゼル液、蜂蜜をステアしてみた(写真)。ロマンチックな色が出てますね。ローゼルは移住の先輩irabunchuさんの菜園からいただいたものである。ほのかな甘みとさわやかさという意図は出たものの、古酒の風味が勝ち、蜂蜜との相性もいまひとつだった。むしろふつうの泡盛を使ったほうがいいかも。2作目は、テキーラにローゼル液のみ。甘みはなし。テキーラの青臭さが程よく出て、テキーラ好きならいける。ローゼルは、もっと濃く抽出したほうがいいかな。
 もう少し工夫してから、当ゲストハウスにみなさんをご招待しましょうね。
2007/12/14 10:14|食べ物・飲み物TB:0CM:3

サンバを踊る


「バンカラオトーリマーハディ!」(私からオトーリ回します!)
 伊良部島では、宴たけなわになるとオトーリが始まる。島独特の回し飲みのことで、「親」が一言口上を述べてから、泡盛の薄めたのをなみなみと注いだグラスを全員に回す。「親」も順番に回る。その合間に写真のような踊りが入る。指名されれば踊る。踊らなきゃ男も女もすたる。あの海の波濤のような手の動き、あるいは舟をこぐような。これがまた、みなさん上手い! 基礎を踏まえつつ、それぞれ個性あるアドリブを入れる。アドリブで場はさらに盛り上がる。
 私にも指名がかかった。ナイチャー(内地人)の前だったら「これが沖縄の舞だ」と踊りもしようが、本場の宴席では手も足も出ない。そこでしょうもなく沖縄民謡のリズムに乗ってサンバを踊ったというわけ。もちろん、受けたことは受けましたが…
(写真はラテン系の私ではありません。近所のオジイです。)
2007/12/13 10:32|民俗・行事TB:0CM:4

名人、釣果を披露


 「フフフ、伊良部島へ行ったらタンパク源には困らない。1日に1匹釣りゃいいんだろ」とマジに思っていた。ところが釣りってやつはかなりめんどくさい。竿があればいいってもんじゃない。針の大きさや糸の太さをどうする、リールが何だ、えさはアレが食いがいい、ポイントがどうだ、あわせ方がこうだ…。で、斯道は名人に任せている。
 今日の名人の釣果は高級魚マングローブダイ(地元名ウルヌパ)である。グッドサイズの40センチ、1.5キロ。刺身はもちろん煮付けもいける。図鑑がないので正体不明だが、マングローブと附くからには岸近くのマングローブ林に潜んでいるのだろう。掛かったときの引きからするとかなり獰猛らしい。誰か詳しい方教えてください。(名人は、頼めば素人を釣り場に連れて行ってくれるが、一人で仕留めた魚の出処は明かしてくれない。問うてもにっこり微笑むだけである。)
2007/12/12 13:43|TB:0CM:3

離島の新聞事情


 宮古島市(人口5万5000)の地方紙「宮古毎日新聞」は、伊良部島の我が家に朝9時に配達される。夕刊はない。公称1万7000部発行。しょっちゅう休刊日があり、理由は不明だが休刊でなくとも配達されない日がある。以前は、沖縄県内のリベラル紙といわれる「琉球新報」を購読していた。こちらはふつう、朝刊は11時、夕刊は5時すぎに届くのだが、飛行機や船と配達のおばさんの事情(と思われる)で、配達率はさらに悪かった。それでやめた。もちろん両紙とも、台風のときは届かない。あとでまとめて放り込まれる。
 宮古島市にはもう1紙「宮古新報」(1万4000部)があり、読売新聞系列というか、一部記事を提供されている。毎日新聞系の「宮古毎日新聞」を選んだのは偶然だが、私はヨミウリ一派にあまり好意を持っていない。
2007/12/11 10:11|民俗・行事TB:0CM:3

方言教授エージさん


 私の方言指導教授。ほか、イラスト・造形などを得意とするアーティストにして琉球空手家、伝統的ハーリー船およびシーカヤック漕手、伊良部の地名研究など八面六臂。
 以下、酔っ払いながら受講したので記述が不正確かもしれないが、誤記あらばまた後日訂正させていただく。
 伊良部島(人口6000人)には8字(あざ)があり、5つの方言を話す。つまり、伊良部語には5系統がある。たとえばエージさんは佐良浜人(サラハマピトゥ)なので佐良浜方言を話し、ほかの4つの方言は聞くことはできても話すのは難しいらしい。ヤマトの標準語「私」は伊良部島内の方言によって「バン」にも「アー」にもなり、「あなた」は「ヴァ」にも「イー」にもなる。新参ナイチャーが対応できるはずもない。
 まだまだ授業は続いたが続報はまた後日。
2007/12/10 11:15|TB:0CM:0

1杯100円キビ・ジュース


 南国ドリンクの中で、ココヤシの実の中の液(これはジュースと呼ぶのかしら)とキビ・ジュースが大好きだ。
 前者は大きな実ごと氷で冷やし、硬い殻に穴を開けてストローでちゅうちゅう吸って飲む(残念ながらこのあたりでは売っていないので、実を見つけたら叩き落としそっと家に持って帰る)。けっして濃い液ではないが、わずかな甘みとあっさりした涼味があり、くせになる(ただしこれは、暑いときにきりっと冷やして飲むからうまいのであって、なまぬるいと途中でやめたくなる)。ココ・ジュースを飲んだ後は、カチカチの殻をナタか何かで真っ二つにし、殻の内側にへばりついているチュルチュルした白い果肉をスプーンでほじって食べる。これがまた味があるようなないような微妙な風味でいける。
 後者は、竹ほども硬いサトウキビの茎を写真のようなマシンで繊維だけを残して搾り取る。青臭さと雑味の混じった砂糖の原液ともいうべき甘い甘い汁だ。伊良部島ではコップ1杯100円で売っている。好物なので私は2杯飲める。これを固めたアイスキャンディーもいける。
2007/12/09 00:55|食べ物・飲み物TB:0CM:3

白鳥岬のエル・ニド


 そしてこちらがエル・ニド(巣)。手前が命名者の新妻、トモちゃん。(うーん、これだと命名者がトモちゃんなのか、命名者の新妻がトモちゃんなのかわかるかな。さらに加えて、この部分を読んだだけではわかりづらいが、私と新妻は夫婦ではない。念のため。)奥が伊良部島に来てから水に浮けるようになった私。
 ちょっと先にある、大きな壺のようにくぼんだポイントでクマノミを発見し、山からの移住者は狂喜した。
 小さな島に住んでいると、いつの間にか島中が自分の庭に思えてくるからお得気分だ。それでつい自分の好きな名前を附けてしまう。
 自分の庭を走り、自分の庭で泳ぐ。庭には、空や海まで附いている。
2007/12/07 16:22|自然TB:0CM:3

恐竜かウミガメか


 いつものジョギングコースのハイライトの一つ、乗瀬橋から見た「渡口の浜」。本当は何と呼ぶのか取材不足だが、小さな島は恐竜かウミガメの形に見え、それで勝手にラ・トルトゥガ(亀)と名づけた。島の北側、白鳥岬には、やはり勝手に友人が命名したエル・ニド(巣)がある。フィリピンかどこかの同地名の景色に似ているからだと。そこはいいシュノーケリング・ポイントである。
 渡口の浜は、私が伊良部に引越しする「決め手」の一つになった白砂のビーチだ。画面手前は入り江というか川のような水路が延びて伊良部島と下地島を区切っている。右手奥は下地島側の浜が続き、見えない左手には伊良部島側の浜が広がっている。ここをいつも夕暮れどきに走るのさ。

*乗瀬橋はヌーシバシと読む。
*「カメ」について、遅れ馳せながら後日地元釣り名人に取材した。フツーに「亀島」だった! 移住の先輩irabunchuさんからもそのように投稿で教えていただいた。
2007/12/06 15:12|自然TB:0CM:4

風邪にはホット・ミキ

ミキ
 伊良部島2007年12月5日午前。目の前の室内温度計は24.4度。夜は20度前後に下がる。上空に北風の音がして南の島ではけっこう寒く感じる。で、風邪を引いた。
 それではと釣り名人がもって来てくれたのがこれ「ミキ」だ(隣には景気づけにカルリーニョス・ブラウンのCDを置きました)。 「いつもならヒヤだが、サムケがするなら温めたほうがいい」という。島の新参者は初めて飲む。重湯のようにとろっとしてそこそこ甘い。わずかにヨーグルトドリンクのような風味もある。白米、砂糖、もち米、麦、乳酸が原材料と裏書にはある。キャッチコピーは「飲む極上ライス」。
 夏場はきりっと冷やして泡盛で割ってみたい気もする。
 何はともあれ、ガンズサイツバン!


 *ミキの発売元はマルマサファミリー商事(沖縄県宮古島市)。
 *ガンズサイツバン(「健康が一番」の意)は琉球語か宮古島語か不明だが、少なくとも伊良部語ではある。以上の3ヶ国語はかなり違う。
 *池澤夏樹は『神々の食』のなかで、もともとは祭事用につくっていた御酒(みき)が発祥ではないかと述べている。
2007/12/05 11:39|食べ物・飲み物TB:0CM:11

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